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12.24
世はクリスマスイブの恋人たちで溢れかえる中、
私はやすと一緒に駅のホームにいた。
(あ、うちらも恋人同士だ)
私はもう5年近く電車に乗っていない。
というか、乗れない。
閉所や暗所や「出ることが自由にできない場所」に行くと
駄目。
その日、やすに付き合ってもらい、
最寄の駅から隣の駅まで電車で行ってみることにした。
そして、駅のホームで30分、
やっとの思いで車両に乗り込んだ。
「プルルルルルルル まもなく発車いたします」
うわーーーーーーーーーーーーーーーー、無理だ。
涙は出るわ吐き気はもよおすわ震えるわで、
発車寸前に降りてしまった。もちろんやすの手を引いて。
その後は、駅のホームのベンチでぼろぼろないてしまい、
怖くて怖くて震えていた。
やすはそんな私を見て、
「ここまで来れたんだよ。それだけでも前進だよ。がんばったね。」
って言ってくれた。
「電車に乗れたじゃん!ね?」
って。
ドアが閉まるのが怖くて飛び降りて、発車はできなかったけど、
乗車することはできた。
駅に行こうとすらしなかった数年前よりは、
「乗ろうとした」ことに意味がある。
そう私を諭してくれた。
やすの優しさに感謝。
また、駅に、ホームに、電車に、
乗ってみようと思ってみたい。
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